注目集める「消防めし」

2023/01/04 00:02(公開)
ソウルフードの天ぷらうどんは隊員の一番人気だ(いずれも提供)
 消防隊員が勤務中に食べる「消防めし」が各地で注目を集めている。独自の献立やレシピは長年受け継がれ、隊員たちの「ソウルフード」だ。地域イベントで披露する自治体も増えた。豊橋市消防本部は7日の出初め式で「消防めしコーナー」を設けて一般販売する。
 特殊な職場の賄い飯が注目される中、消防署などで職員に提供される食事も「消防めし」と呼ばれるようになった。昼夜交替勤務がある消防署や出張所などで、職員が交替で調理するという。
 豊橋市消防本部によると昼は主に麺類、夜は定食の献立が数種類ある。昼食は手軽にすぐ食べられるうどんやスパゲティが定番だ。特にうどんは、味付けなど複数のメニューがあり、隊員たちからも支持が高いという。
 中でも一番人気は「にんにく醤油(しょうゆ)付き 天ぷらうどん」。ベテラン職員によると約30年前には献立にあったそうだ。
 醤油出汁(だし)に生麺を使ったかけうどん。かき揚げや野菜などの天ぷらを乗せる。天ぷらは卓上に広げた新聞紙に並べ、好みでにんにく醤油に漬けてトッピングする。天ぷらは「二度漬け」禁止。
 にんにく醤油は「一度食べたらやみつきになる」と評判で、過酷な現場で働く隊員のスタミナ源として人気だという。消防本部総務課の島村勇志さんも「消防隊員なら誰もがその味を知っている」と話す。
 出初め式は「まちなか広場」(豊橋市駅前大通3)で午前10時から。消防めしコーナーは、同時開催イベント会場に特設する。天ぷらうどんのほか、ミートスパゲティや五目うどん、カレーうどんも1杯500円で販売する。
【加藤広宣】
ずらりと並んだ天ぷらをにんにく醤油に漬けてトッピングする
豊橋市消防に伝わる「にんにく醤油付き 天ぷらうどん」
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