田原市は、「たはらブランドプレミアム」の商品発表会を市役所で開いた。ドライサラダなどを販売する同市赤羽根町の「雅風」（藤井恵美子代表）の洋菓子「菓子職人がつくるワインが恋するテリーヌ」がプレミアム品として認定された。６点目になる。
　「渥美半島たはらブランド」に認定された商品を持つ事業者が、より高い付加価値や新しいコンセプトを持つ商品を開発する。昨年スタートし、「農園直送紅ほっぺをたっぷり使ったいちごバター」など５点が認定されている。
　今回のテリーヌは、市内産のブルーベリー、イチゴ、ミカン、イチジクなどをそれぞれ使用した５種類１セット。卵や小麦粉なども可能な限り市内か東三河産でそろえた。ワインやウイスキー、ブランデーなどアルコールに合う味や舌触りになっており、素材の味を生かした甘さが舌の上で溶ける。
　雅風の洋菓子部「パティスリーフェッテ」でシェフパティシエを務める恵美子さんの息子秀和さんが手がけた。おいしい菓子は人を笑顔にする、という信条を持つ秀和さん。京都の製菓専門学校を卒業、「名古屋マリオットアソシアホテル」で３年修業し、豊橋の洋菓子店で６年シェフを務め、田原に戻ってきた。
　山下昌良市長から認定証を受け取った秀和さんは、地産のフルーツなどを使ったことに「地元愛もあるが、田原産の素材はおいしい。生産者に感謝したい」と述べた。プレミアム初の洋菓子の認定に「田原で一番有名な洋菓子を目指したい」と意気込んだ。
　「パティスリーフェッテ」のオンラインショッ＝ＱＲコード＝で販売する。税込み３２４０円。準備が整えば、百貨店で販売し、ふるさと納税返礼品のラインアップに載せる。
【岸侑輝】