災害時に電力切り替え供給

2023/02/15 00:00(公開)
独自技術による工場エネルギー管理システム(提供)
 武蔵精密工業は豊橋市、中部電力パワーグリッドなどとともに、豊橋市での地域マイクログリッドの構築と運用に向け、共同事業協定を結んだ。大規模災害時に送電網を電力会社から切り離し、武蔵精密の太陽光発電や蓄電池などから電力の供給を受ける。
 ほかに協定に参加しているのは、トーエネック、三社電機製作所、岡谷機電、駒井ハルテック、日本ガスコム、武蔵エナジーソリューションズ。
 武蔵精密の地域マイクログリッド構想は今年度の経済産業省の「地域共生型再生可能エネルギー等普及促進事業費補助金」に採択された。実現に向けて豊橋市、中部電の助言を受け、運用プロセスと機器検討、導入を進めてきた。トーエネックなどはマイクログリッド関連機器事業者で、その協力を得ながらの維持運用を進める。
 武蔵精密は国内外の生産拠点で再生可能エネルギー自家発電システム(太陽光パネルと蓄電システム)の設置を予定する。さらにグループ独自技術のリチウムイオン蓄電池を活用した工場エネルギー管理システムを導入、再生可能エネルギーの利用率向上と利用範囲拡大を目指す。大規模災害時にはこの自家発電システムで蓄えた電力を地域に供給する。
 創業100周年の2038年までに事業活動でのカーボンニュートラル実現を目指す「ムサシカーボンニュートラル宣言」を発表している。今回の共同事業により、再生可能エネルギー自家発電システムなどを通じたカーボンニュートラルへ貢献し、地域社会の災害からの回復力向上に寄与するとしている。
【山田一晶】
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