家康肖像画2点が新城市有形文化財に

2023/03/31 00:02(公開)
絹本著色東照大権現像(描表装)=提供
鳳来山東照宮が所有

 新城市教育委員会は、鳳来山東照宮が所有する徳川家康の肖像画「絹本著色東照大権現像(描表装)」と「絹本著色東照大権現像」の2点を市有形文化財に指定した。23日付。江戸時代前期の17世紀に描かれたものと評価した。
 市設楽原歴史資料館によると2点は作者不詳。描表装は本紙が縦80・4㌢、横40・6㌢、表装は縦145・3㌢、横55・8㌢。「人間的で親しみやすい顔立ちで、表装部分は葵紋が施されており、肖像画と同じ時期に描かれたと考えられる」と説明する。
 絹本著色東照大権現像は、本紙が107・6㌢、横46・2㌢、表装は縦190・2㌢、横66㌢。東照宮の造営時に伝来したと考えられ、「金色の雲の部分に絹の裏から金箔を当てるなど精緻で入念に制作された」と評価した。
 鳳来山東照宮は、徳川三代将軍家光が家康をまつるために造営を計画した。1953年に本殿、拝殿、幣殿、中門、水屋、左右透塀が国の重要文化財に指定された。昨年1月28日付で「黒漆金銅装宮殿(くろうるしこんどうそうくうでん)」など7件が県指定文化財に、同3月3日付で太刀など43点が市指定有形文化財になった。
 市教委によると、今回の指定で市内の文化財は278件(国14、県18、市223、国・登録23)となった。市指定のうち絵画資料は8例目。
【安藤聡】
絹本著色東照大権現像
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