豊橋へ吉本興業の「住みます芸人」移住

　吉本興業の企画「あなたの街に住みますプロジェクト」で、今月から豊橋市内に移住するお笑い芸人の２組が７日、市役所で記者会見し、市民との交流や地域おこしへ意気込みなどを語った。今後、イベント参加などを通じて地域の魅力を市内外へ発信する。
　移住するのは、漫才コンビ「ブロードキャスト!!」でボケ担当の吉村憲二さん（44）と、デビュー２年目の漫才コンビ「ＡＳＡＮＡ」の久保さん（24）とナミトさん（24）。吉村さんは豊橋駅近くに、ＡＳＡＮＡの２人は西山町で農業を営む久保さんの実家で暮らす。社内選考で18組の中から選ばれた。
　吉村さんはサングラスにバスローブ姿で、アンタッチャブル柴田英嗣さんからもらった「幸せになろうよ～」の決めぜりふで笑いを誘った。
　山口県出身で、名古屋学院大学卒業の吉村さんは芸歴22年目。ＳＮＳのフォロワー数は４万人に迫り、得意の音楽などを生かして「ライバー」でも活躍するなど情報発信力が期待される。
　吉村さんは「愛知は第二の古里。地域の人との触れ合いが楽しみ。サウナ好きのライバー芸人として、音楽系芸人らとイベントも企画したい」と意気込んだ。
　ＡＳＡＮＡは久保さんと刈谷市出身のミナトさんで昨年結成。県立安城農林高、農業大学校時代からの付き合いだ。久保さんは元ＪＡ愛知東の職員で、西山町の実家はトウガンを栽培する。
　この日はあいさつ代わりのショートコントを披露した。２人は「経歴や地域色を生かした食と農の漫才ネタも見せたい。特産品のコラボ商品を企画するなど地域を盛り上げたい」と語った。
　過去12年間、全国の都道府県に１５３人の「住みます芸人」が住み込んだ。県内では小鈴木さんと緑ひなこさん（愛知県）のほか、昨年11月から蒲郡市内に熊二郎さんが住み込んでいる。
【加藤広宣】