豊川市が市営の「合葬式墓地」整備へ

2023/05/10 00:00(公開)
合葬式墓地のイメージ図(提供)
 豊川市は、御油町の御油第二墓園西側に新たな市営墓地として、「合葬式墓地」を整備する。今年度末頃に完成する。
 複数の遺骨を合同で埋葬することを目的にした大きな墓。墓石などの建立は必要なく、維持管理は市がするため、管理や承継の必要がない。近年は子どもが都市部で生活する、子どもがいないなど、墓の承継が難しいケースが出ており、整備を決めた。関東、関西、尾張などでは公営墓地としてつくられているが、三河地区では初という。
 鉄筋コンクリート造地上1階、地下1階建てで延べ106平方㍍。1階の個別安置室は1500体、地下の共同埋蔵室は1万体が収容できる。個別安置室は棚になっており、骨つぼを収める。地下は袋に遺骨を入れて保管する。建物内に入ることはできず、併設の礼拝所で花を手向けたり、線香を上げたりして、先祖の冥福を祈る。
 昨年度から工事が始まり、土木、建築工事計約3億8000万。利用料、利用開始日は今後決める。
 市には現在、区画を購入して墓石を建てるスタイルの市営霊園が御油、御油第二、金沢の3カ所あり、新たな合葬式墓地が加わる。
 市の担当は「家族の形態、生活様式の変化で、先祖供養のやり方も多様化している。墓じまいをした後の納骨場所としたり、遠方に住んでいて墓の管理が難しい人などが利用したりしてほしい」と話す。
【竹下貴信】
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