アリーナ関連議案が深夜に成立

2023/10/01 00:02(公開)
深夜に可決された新アリーナ関連議案の採決=豊橋市議場で
28議案を可決して豊橋市議会閉会

 豊橋市議会9月定例会は9月29日深夜、本会議で追加議案を含む28議案を可決し閉会した。市がこの日追加提案した「多目的屋内施設」(新アリーナ)の関連議案をめぐって一般会計予算特別委員会での審議が何度も滞ったため、近年では珍しい「深夜議会」にもつれ、難産の末での成立となった。
 新アリーナは民間資本や知見を生かすPFI方式の手法として、30年間の運営権を公募事業者に譲渡するコンセッション方式で進めることがすでに示されている。
 この日追加した一般会計補正予算案では、新アリーナ整備に関連した現況調査費550万円を含む6550万円を盛り込んだ。整備予定地の豊橋公園東側エリアから豊橋球場の移転先となる「総合スポーツ公園」(神野新田町)のB地区で調査する。
 来年度以降に見込む事業支出として示す債務負担行為が追加された。アリーナと周辺施設などの整備・運営費約230億円と、PFIアドバイザリーや新球場の基本設計に関する業務委託料など1億2250万円を追加した。
 この日の本会議は午後1時開会、すでに委員会審議を終えた上程議案の討論などを経て午後3時に採決で26議案が賛成多数で成立した。

7時間にも及んだ特別委

 続く特別委員会で質問者の1人、長坂尚登氏がアリーナの事業支払額に対するサービス対価「バリューフォーマネー(VFM)」について、市の公表データが新アリーナ単体の数値だと明かした。長坂氏は「東側エリア全体での指標を事前に公表しなければPFI法の手続きに反する」と指摘。質問意図などをめぐり議論がかみ合わないことが多発し、何度も休憩を挟み委員会は約7時間に及んだ。
 この結果、委員会審議と本会議採決を経て閉会したのは午後10時51分。議会事務局の記録では1985年3月議会で議事が日付を超えたことがあるという。最近では、焼却施設導入をめぐる委員会でも閉会が深夜に及ぶことがあった。
【加藤広宣】
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