豊橋市のNPO法人「ひとすじの会」が手掛ける新作の歴史群像劇「海に生きる」は「穂の国とよはし芸術劇場プラット」で12月7日に上演される。メンバーが14日、東愛知新聞社を訪れ、現況を報告した。
3部作「神野新田物語」に続く郷土の市民劇。戦前、三河湾で周辺の漁場を埋め立ててできた大崎島。海軍航空隊の飛行場となった。敗戦後、大崎の人々は国有地の払い下げを受け、大崎島を開拓しようと運動を始める。同時に、東都製鋼(現トピー工業)による工場建設計画が持ち上がる。のり漁などが盛んだった大崎漁協の人々は反対する。市長になる人情家の河合陸郎氏と助役に就任した切れ者の青木茂氏コンビが進める豊橋の工業化計画の推進と、漁業補償交渉が描かれる。
出演者の稽古が同市神野新田町の三郷公民館で続いている。河合市長を演じる細田修さんは「一人ひとりの努力で9割以上は仕上がった。あと2週間、最後の詰めをしたい」と述べた。河合市長の理解者で、農協組合長などを務めた中林庄一氏役の金森栄一さんは、劇中で使う小道具として架空の「大崎新聞」を作った。「客席からは見えないだろうけれど、自分のこだわり」と話す。「歴史物なので堅苦しいと思われがちだが、明るく楽しいシーンも盛りだくさん」とPRした。脚本と演出は事務局長の杉浦博人さん。
公演は午前11時と午後4時の2部制。前売りはS席4000円、A席大人2500円、高校生1000円。プラットチケットセンター(0532・39・3090)で。問い合わせは「カットハウス孫太朗」(0532・55・5610)へ。
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1967年三重県生まれ。名古屋大学卒業後、毎日新聞社入社。編集デスク、学生新聞編集長を経て2020年退社。同年東愛知新聞入社、こよなく猫を愛し、地域猫活動の普及のための記事を数多く手掛ける。他に先の大戦に詳しい。遠距離通勤中。
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