低反発バットで変わる戦術

2024/03/21 00:00(公開)
木製バットで打撃練習する北添主将=豊橋商業で
21日に「春季東三河地区高校野球大会」開幕

 今年最初の地区大会「春季東三河地区高校野球大会」1次リーグ戦が、21日に開幕する。これまでのバットよりも飛距離が出ない「低反発バット」を使う初めての大会。どう変わるのか、全三河大会を61年ぶりに制した豊橋商を取材した。

 投手の安全確保が目的の一つ。投手に打球が当たり、大けがをする事故が相次いだため、導入が検討されてきた。日本高野連によると、飛距離が5~6㍍短くなり、打球速度が3・6%遅くなるとされる。長打が出にくくなり、各校の戦い方にも影響が出る可能性がある。
 今回の基準では、直径が3㍉細い64㍉未満、打球が当たる金属部が1㍉厚い4㍉以上と決められている。豊橋商の田村知憲監督は「芯で捉えた打球はそれほど変わらないが、芯を外すと飛ばない」と話す。
 そのため、昨秋から打撃練習を強化。低めの球で態勢を崩されても、芯で捉える練習をマシーン打撃やトス打撃で繰り返した。主軸は、木製バットでも練習する。主戦で4番の北添兼矢主将は「木製のほうが自分のイメージに近い打撃ができる。本番でも使う予定なので、使いこなせるように練習したい」と語った。一方、投手には「芯を外せば打ち取れる」とプラスにとらえている。 
 田村監督は、守備に与える影響も大きいと指摘する。「今までと同じ感覚で守ったら、内野と外野の間に落ちる打球が増える。内外野の連携や、前に守るなどの守備陣形も勝負の分かれ目になる」と分析した。

 豊橋商は、21日に豊橋東と対戦する。「バントや盗塁、安打でつなぐなど、得点パターンの多さがものをいう。自信を持って臨みたい」と意気込んだ。
 1次リーグ戦は、21~27日。出場20校が4ゾーンに5チームずつ振り分けられ総当たり戦をする。各ゾーンの上位校が2次トーナメントに進出し、県大会出場権を懸けて戦う。
【北川壱暉】
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