「弘法山」ハイキングを楽しんで

2024/05/17 00:00（公開）

社会

山頂から田園地帯をのぞむ=田原市野田町で

田原・法光院の片岡住職がＰＲ

　田原市野田町の法光院の片岡博雄住職が、境内裏手にある通称「弘法山」での20～30分のハイキングをＰＲしている。
　標高86㍍の里山。山門から頂上までは７６０㍍の距離という。境内にある「夫婦椿」の看板横から山道に入っていく。
　緑豊かな斜面を登っていく。こけむした岩を覆う落ち葉の道を歩いていると、ウグイスなど声が響く。天然の緑のトンネルが日差しを適度に遮り、涼しい風が穏やかに流れている。
　ゆっくりとつづら折りに登っていくと、石造りのベンチが並ぶ頂上に出る。北側には三河湾を挟んで西浦町の山々が、東側には野田町の田園地帯が一望できる。
　水を張った田んぼに青空が映り込んでいる。片岡住職は「今は田植えが終わったところ。夏は青々、秋は黄金色のじゅうたんが広がる」と語る。夜は遠方に見える豊橋市の夜景がきれいだという。
　駐車場へ下っていくと、キンポウゲやデイゴが植えられている庫裏の近くに、山の地下水をくみ出した「大師乃霊泉」がある。「ハイキングでかわいたのどを潤して」と片岡住職。「急なところもあるので、足元を見てゆっくり楽しんでほしい」
　弘法山は88カ所霊場巡りの場としても整備され、道中には四国各寺の本尊と弘法大師像が置かれている。
【岸侑輝】

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