東三河エリアで地域活性化に取り組む学生が増えてきている。注目しているのが愛知大学地域政策学部1年の山崎貫太さん(19)。学生主体の政治団体「Z世代若者ミライ会議」の創業者で、学生仲間を集め、社会に主体的に向き合い政治に関わる若者を増やす活動をしている。
政治に興味を持つようになったのは高校3年で初めて選挙に行った経験からだ。「18歳で成人になり、初めての選挙に参加したが、クラスで選挙に行ったのは私だけでした。若者の投票率が1%未満という現実を知り、多くの若者が未来を他人に任せていることに危機感を感じた」と語る。
そんな思いで、高校時代から若者の提案を地元蒲郡市に届ける「蒲郡若者議会」など、複数の課外活動をしてきた。大学入学後に「Z世代若者ミライ会議」を立ち上げ、学生仲間たちと活動を始めている。
最終的な目標は、蒲郡市の市長になることだ。「蒲郡市を市民で創っていく共創の街にしたい。そして、蒲郡の魅力を全世界に発信していきたい」と力強く語る。私学助成を訴え続け、社会課題に向き合い学びながら行動していく学生団体「愛知県高校生フェスティバル」にも積極的に参加し、教育や地域発展に貢献するためのプロジェクトに取り組んだ経験がある。地元の豊かな自然や、温泉、美しい景色などの観光資源を生かした取り組みも考えており、「もっと効果的なマーケティングで、観光客を呼び戻したい」と話す。
自身が地域の発展に寄与するだけでなく、他の若者にも行動を促す存在でありたいと考えている。「蒲郡若者議会」や、プロジェクト創出プログラム「火―Okoshi」などを通じて、多くの仲間たちと出会い、活動していくなかで、傍観者から主体者へと変わっていった。「一緒に活動してくれる仲間がいると、どんなことでも乗り越えられる気がします」と笑う。前向きで積極的な姿勢には、多くの共感を呼ぶものがある。
今後の目標は、地域のさまざまな人と出会い、多くの知見を吸収することだ。「アルバイトをするのも、ただお金を稼ぐためではなく、いろいろな人と出会うため。これからも学び、将来の活動に生かしていきたい」と意欲を見せる。
これからも、山崎さんのような学生や若者が地域を活性化し、次世代のリーダーとして活躍する姿を見守っていきたい。山﨑さんの活動に興味がある人はSNSから。(籔内龍介)
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