2日、東三河の各地で節分の行事があった。寺社を訪れた人々は、開運と厄よけを祈り、まかれた豆や餅などを拾い集めた。
豊川稲荷では、2026年に72年ぶりにある「午(うま)年開帳」のPRも兼ねて、参拝客向けに節分祭を初めて開催した。
福山憲隆住職をはじめ、今枝宗一郎衆院議員、観光協会や商店街の役員らが、新法堂前に作られた特設やぐらに上り、豆や菓子、餅などをまいた。掛け声は「鬼は外」とは言わず「福は内」のみだった。あいにくの曇天だったが、大勢の地域の人が訪れた。
これまで稲荷内の建物に豆をまいていた。福山住職は「皆さんの幸せを願い、節分祭を参拝客の皆さんが参加できるようにしました」などとあいさつした。
豊川市一宮町の砥鹿神社の節分祭は、4回に分けて豆まきがあった。
初回の午前10時半には、年男と年女ら36人が特設やぐらに上がり、今年の恵方「西南西」をはじめに四方向に向けて「鬼は外、福は内」と声を上げながら豆をまいた。神社に来た約300人が拾い集めた。
他の回では豊川、豊川宝飯、新城の各ロータリークラブ会員や市宣伝部特命係長「イナリソ」が壇上からまいた。
年女の宮島優子さん(35)は「かみしも姿は気が引き締まります。精いっぱいまきました」と話していた。
また境内では、キッチンカーが出店する「まめマルシェ」もあり、にぎわった。
田原市福江町の潮音寺は追儺(ついな)式を午前10時から正午まで計3回営んだ。祈とうなどの後、境内の特設舞台で年男や年女、山下政良市長や市議ら計180人が、「福は内!」の声に合わせて福豆やもち、菓子など計2000個をまいた。
参拝者は袋などを広げて待ち、福を手にしようと拾い集めた。福豆は当たりくじ付きで、手にした人は喜んでいた。境内には屋台も並び、多くの人でにぎわった。
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