今回は、スポット溶接の電極先端部位の製造では業界トップクラスのシェアを誇る「ナツメ」(夏目喬之社長)をご紹介します。
1966(昭和41)年5月創業の当社は、銅・銅合金加工を専門に手掛けており、豊橋、豊川の両市に7工場体制を敷き、企画から設計、製造、検品、出荷までを一貫生産で対応している。
主力製品のスポット溶接用の電極は、自動車の生産過程で使用される溶接ロボットのアームに取り付けられ、溶接ライン上を流れてくる車のボディーなど、さまざまな部位の溶接に用いられる。車体ボディーの隅のように、入り組んだ部分を溶接する際には、それに適した特殊な電極が要求される。同じ溶接でもラインの右側と左側では形状が異なるため、いわば「一品料理」のような対応が必要となる。また、素材の銅や銅合金は、性質によって粘性が異なるため、微妙な調整が必要であり、高度な工作機械を使って自動化を模索しつつ、それでも難度の高い工程や、単品物は手作業で仕上げている。
「職人の技術は、頭で覚えるよりも体で覚えた方が技術の習得は圧倒的に早い」と言うように、手先で感じる違和感や、機械の挙動の変化などマニュアル化しにくい技能は、ベテランから若手へと継承している。このように自動化できない技術が当社の強みであるが、近年は、最新鋭の機械や、デジタル化への取り組みによって現場はさらに進化しているため、今後は、職人の技術と、デジタルを融合させていくことで、国内の「ものづくり」を支えていきたいと夏目社長は語る。
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