【連載】東三河の地域×未来×牽引企業〈112〉業界を牽引する川清商店

2025/03/20 00:00(公開)
川清商店外観

 東三河地区を代表する酒類卸業者の川清商店は、1892(文政12)年の創業である。帝国データバンクで確認できる業歴データによれば、今年3月時点で当地区に本社を置く企業の中で、創業・設立から100年経過する企業の数は125社存在する。だが、間もなく200年企業になろうかという当社は、当地区の全企業の中で5番目に古い老舗企業で文字通り最古参クラスと言えるだろう。

 

 酒類卸業界は、飲酒運転の取り締まり強化による外食飲酒機会の減少や、近年では新型コロナウイルス禍による極端な逆風環境などもあって、以前と比べて厳しい事業環境を強いられている。そのなかで当社は、他地区の同業者と物流面で提携するなどして当域市場の維持にも貢献しつつ、本業外では、喫茶店や洋菓子店の運営にも参入するなど、事業分散を進めることでリスク対策を図ってきた。

 

 コロナ禍の影響が薄まった昨今も、会社行事の減少などで、以前と比べて飲食店での飲酒量は減少基調にある。当社のみならず業界全体として、厳しい状況に変わりはないようだが、昨年11月に就任した小嶋大介新代表のもと、一致団結して苦境に立ち向かう。

 

 祖業である酒類卸事業の枠にとらわれず、食を通じた幸福の実現を使命とする社訓のも下、地域を牽引する企業として責任を持った社会貢献を目指す当社の動向に、今後も注目していきたい。(帝国データバンク豊橋支店 調査課主任 鵜飼亘)

 

企業概要

株式会社川清商店

豊橋市花田町

年商45億9000万円(2024年8月期)

従業員206人(アルバイト・パートを含む)

 

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