東三河地区を代表する酒類卸業者の川清商店は、1892(文政12)年の創業である。帝国データバンクで確認できる業歴データによれば、今年3月時点で当地区に本社を置く企業の中で、創業・設立から100年経過する企業の数は125社存在する。だが、間もなく200年企業になろうかという当社は、当地区の全企業の中で5番目に古い老舗企業で文字通り最古参クラスと言えるだろう。
酒類卸業界は、飲酒運転の取り締まり強化による外食飲酒機会の減少や、近年では新型コロナウイルス禍による極端な逆風環境などもあって、以前と比べて厳しい事業環境を強いられている。そのなかで当社は、他地区の同業者と物流面で提携するなどして当域市場の維持にも貢献しつつ、本業外では、喫茶店や洋菓子店の運営にも参入するなど、事業分散を進めることでリスク対策を図ってきた。
コロナ禍の影響が薄まった昨今も、会社行事の減少などで、以前と比べて飲食店での飲酒量は減少基調にある。当社のみならず業界全体として、厳しい状況に変わりはないようだが、昨年11月に就任した小嶋大介新代表のもと、一致団結して苦境に立ち向かう。
祖業である酒類卸事業の枠にとらわれず、食を通じた幸福の実現を使命とする社訓のも下、地域を牽引する企業として責任を持った社会貢献を目指す当社の動向に、今後も注目していきたい。(帝国データバンク豊橋支店 調査課主任 鵜飼亘)
株式会社川清商店
豊橋市花田町
年商45億9000万円(2024年8月期)
従業員206人(アルバイト・パートを含む)
購読残数: / 本
週間ランキング
蒲郡ホテル、中国人観光客キャンセル報道後に中傷の電話多数 竹内社長「仕事どころではない」 【マケイン】八奈見さんお誕生日おめでとう 舞台の豊橋がお祝いムード 同人誌イベント「負けケット」も 田原市が「屋台村」の社会実験へ 来春から1年間事業者募る 空き地活用で駅周辺のにぎわい確保へ 歴史に名を刻んだ豊橋中央 ヨゴスポーツ余語充さん、今年の県内高校野球を回顧 豊橋のエクスラージ、3年連続で愛知県の人権啓発ポスターに 仕掛けは「逆さ絵」で「きづくとかわる」 田口高校で集団暴行事件被害者遺族の一井さん講演 豊橋市制120周年記念ロゴマーク決定 「右手と左手の上下が逆では?」の声も 【マケイン】蒲郡市竹島水族館と初コラボ 作中に登場する水槽解説、特別グッズ販売も 12月20日から 東海漬物、新社長に大羽儀周氏 組織の基盤固め最優先に 【のんほい×三遠】佐々木選手はパタスザル、根本選手はサーバル、ヌワバ選手はライオン・・・その理由は日付で探す