豊橋市向山大池町の「ギャラリーサンセリテ」で、「中村正義・籔内佐斗司二人展 再び」が開かれている。豊橋ゆかりの日本画家で、現在、市美術博物館で展覧会が開かれている中村正義氏の作品と、彫刻家で奈良県の公式キャラクター「せんとくん」の生みの親としても知られる籔内佐斗司氏の作品を紹介している。
市美術博物館で開かれている「中村正義展」に合わせて開いた。籔内氏が館長を務める奈良県立美術館でも正義展が巡回予定になっている。2人展は1997年に名古屋市で開かれている。藪内氏の作品が豊橋で見られるのは珍しく、遠方からも多くのファンが足を運んでいる。
中村正義氏の絵画は22点。「顔」「舞妓」といった作者を象徴する作品から、1946年の「操り三番叟」、74年の「観世音菩薩」など、小品中心に豊橋ではあまり見られない作品を紹介している。いずれもサンセリテや川崎市の「中村正義の美術館」の収蔵品で、年代も作風もまちまちだ。
籔内氏の作品はブロンズを中心に30点。「灌仏会童子」「平城の童子」など神仏習合という日本の独特の精神文化を、作者の風ぼうを彷彿とさせる愛らしさも備えた像で表現しているほか、えとを題材にした作品も並べている。中村氏のびょうぶを背に、籔内氏の木彫を据えたコラボ展示もあり、来場者の視線を集めている。
期間中、中村氏の長女で「中村正義の美術館」の中村倫子館長と籔内氏のトークもあった。同ギャラリーでは「力のある人同士の作品で、見る人に感動を与える空間ができた。ぜひ一流のアーティストの作品を見に来て欲しい」と呼び掛ける。
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愛知県豊橋市生まれ。大学卒業後、校閲記者として入社。1年後に報道記者に転身した。2020年から報道部長。芸術、福祉、経済・奉仕団体などを担当する。趣味は、かなりジャンルに偏りのある読書と音楽鑑賞。思考のそっくりな一人娘と趣味を共有している。
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