豊川の野本さんが「歴史の家」オープン 戦争資料展示し平和訴え

2025/07/18 00:00(公開)
「多くの人に戦争の実態を伝えたい」と野本さん

 豊川市蔵子1の元市議で平和活動に取り組む野本弘幸さん(89)が、自宅の敷地に「歴史の家」をオープンした。所有する豊川海軍工廠(こうしょう)の空襲を中心に戦争に関する資料を展示、平和の尊さを訴える。

 

 広さ約10平方㍍の木造平屋建てで、戦争の実態を多くの人に知ってもらおうと、約600万円かけて建てた。

 

 工廠の空襲については、市などが発行した資料を数多くそろえたほか、関連する書籍、地元の人が書いた手記など、さまざまな角度から実態が分かるようにした。生き残った3人の体験談をまとめた資料では、空爆当日の様子が生々しく紹介されている。

 

 他に昭和初期に友好を深めるために米国から贈られた「青い目の人形」や、豊橋空襲、岐阜空襲についての資料、戦争全体の実態を伝える本などがそろう。

 

 資料がまだ少ないことから、戦争に関する資料や本があれば、どんなものでも寄贈を受け、充実させたいとする。

 

 野本さんは「私たちは地球人として、国や文化は違っても、共存することが大切です。戦争は自然災害と違い人災です。多くの人に戦争の悲惨な現実を歴史の家で知ってもらい、平和の大切さを考えるきっかけにしてほしい」と話す。

 

 日中はいつでも開放しており、資料の閲覧は自由。問い合わせは野本さん(0533・86・9041)へ。

野本さんが開設した歴史の家
続きを読む

購読残数: / 本

この記事は登録会員限定です
この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。

竹下貴信

1973年生まれ、豊川市出身。建設業界に勤務後、96年に入社。2022年から豊川市を担当している。趣味は美術館巡り。ポッドキャストでラジオを聞くのも好きで、さまざまな番組を楽しんでいる。

最新記事

日付で探す

<前次>
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
住まいLOVE不動産 蒲郡信用金庫 光生会 藤城建設 虹の森 さわらび会
158商品のおすすめドッグフードを比較 hadato 肌を知る。キレイが分かる。 豊橋法律事務所 ザ・スタイルディクショナリー 全国郷土紙連合 穂の国