豊橋商生徒がクラファン挑戦 地元開発商品をベトナムへ

2025/08/29 00:00(公開)
商品をPRする平松専務(右から2人目)と滝川さん(左隣)らプロジェクトメンバー=豊橋商業高校で

 県立豊橋商業高校グローバルビジネス科グローカルコースの3年生9人が、11月の「ベトナムフードエキスポ2025」への参加に向けて準備を進めている。渡航費を賄うため、クラウドファンディング(CF)に挑戦し、開始数日で目標金額を達成。次の目標の100万円に向けて挑戦を続けている。

 

 課題研究の授業の一環で、豊橋市の老舗つくだ煮製造「平松食品」と連携し、炊き込みご飯のもと「お茶碗さん梅(おちゃわんさんばい)」を海外市場に売り込もうと始まった。梅とサンマのつくだ煮を組み合わせた商品。「つくだ煮は、コメ文化の東南アジアでも受け入れられやすい」と平松大地専務も期待を寄せる。11月13日から16日までベトナムに滞在し、フードエキスポ会場での試食提供や現地スーパーでの研修も計画中だ。

 

 CFは早々に支援が集まった。生徒たちが企画段階から深く関わった周到な準備が理由。生徒はPR用の画像や返礼方法などを考案し、担当者と何度も打ち合わせを重ねた。

 

 特に印象的だったのは7月中旬、OCOS(オコス)担当者からの厳しいフィードバックという。「何が目的の文章?」「AI画像にしたのはなぜ? 高校生らしい写真の方がいい」「タイトルの文末はクエスチョンマークよりも言い切った方が伝わる」。容赦ない指摘が相次いだ。リーダーの滝川稜馬さん(3年)は「応えるのが大変。期限も厳しく難しい作業だったが、皆で力を合わせて乗り越えた」と振り返る。その後もタイトルやリターンの内容、SNS投稿の方向性を検討。こうした地道なやり取りが、支援者の心に届くページへとつながった。

 

 商品開発のストーリー性も売りの一つだ。豊橋商業と平松食品のコラボは2019年から続き、昨年度の3年生が開発した「お茶碗さん梅」を後輩たちが世界に広める。支援者からは「地元の食文化を高校生が世界へ広めようとしているのが素晴らしい」などの共感の声が寄せられている。滝川さんは「現地では身振り手ぶり、スマイルで多くの人に東三河の味を知ってもらいたい」と意気込む。

 

 詳細は専用サイトから。

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北川壱暉

 1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。

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