豊橋中央高へ「平和の灯」 広島での思いを胸に自転車リレー

2025/08/30 00:00(公開)
自転車ピースリレーで出発前の豊橋中央の生徒ら=名古屋市熱田区で

 豊橋中央高校の生徒11人が29日、広島市の平和記念公園にともされていた「平和の灯」を学校まで自転車でリレーした。

 

 県内の私立高校生が中心の「県高校フェスティバル実行委員会」が戦後80年の今年、「平和の灯」を自転車で広島から名古屋まで運ぶ「戦後80年・高校生自転車ピースリレー」を企画。約80人の高校生が6日の広島市での平和式典に参加した後、交代で名古屋を目指した。

 

 豊橋中央高校の生徒も参加。同高では豊橋空襲や豊川海軍工廠(こうしょう)空襲についての学習会をしている。名古屋市中区の東別院に届いた平和の灯を自分たちの高校まで運ぶことにした。生徒たちは文化際で平和の灯にちなんだセレモニーも開催する予定だ。

 

 出発前、ピースリレーにも参加した梅野美咲さん(2年)は「平和記念資料館も見学し、原爆の悲惨さを学びました。難しいですが、平和について語り継ぐことが大切だと思います」と語った。権田希皇さん(同)は「系列の幼稚園の園児たちにも平和の灯のことを話し、平和の大切さを伝えたい。10年後には園児たちは高校生として戦後90年を迎えます」と話した。

 

 12人の生徒らは6人と5人のチームを作り、名古屋市熱田区から豊橋市までの約80㌔を国道1号などを走って交代で自転車をこいだ。出発前、梅野さんが「安全に走って、平和の灯をつなごう」と掛け声をかけ出発。

 

 一行は午後3時半過ぎ、豊橋中央高校に到着した。ランタンに入った「広島の火」を持つ権田さんを先頭に、次々と正門をくぐった。

 

 生徒や保護者、教諭ら約20人が出迎え、大きな拍手が起きた。記念撮影後、学んだことや大変だったこと、日頃の感謝、今後に生かしたいことなどを語り合った。

 

 梅野さんは「広島からの火を学校に持ってこれたてうれしい。広島で学んだ平和の大切さを文化祭などで広めていきたい」と語った。

学校に到着=豊橋中央高校で
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