「田舎料理吉野」 店舗復活に向けクラファン 2月の豊川稲荷門前の火災原因で焼失

2025/09/04 00:00(公開)
店の復活を目指す有紀さん㊨と梨沙さん(いずれも提供)

 今年2月の火災で全焼した豊川市門前町の飲食店「田舎料理 吉野」は、店舗の復活に向けてクラウドファンディング(CF)に取り組んでいる。来年1月の再オープンを目指す。

 

 店主の吉野有紀さん(28)、妻梨沙さん(27)を中心に、母のり子さん(66)、おば和代さん(63)による家族経営。のり子さんが16年前にオープンし、5年前に有紀さんが引き継いだ。昼はうどん、いなり寿司などを、夜は一品料理も味わえる串カツ居酒屋として人気があった。

 

 新型コロナウイルス禍を乗り越え、これからという2月10日夜に火災に。もう一度立ち上がろうと6月20日、同市三蔵子町の実家の敷地内に弁当店「吉野」をオープンし、弁当の宅配などをしている。

 

 店の建物は賃貸だった。豊川駅前の田中不動産から「火災を出したくて、出す人はいない」と励まされた。さらに店舗を建て直し、そこに再び賃貸で入ることで、店を復活させる道筋を描いてくれた。

 

 CFで集まった資金を活用し店内を装飾するほか、食器など必要な物品を購入する。店舗は平屋建て。奇跡的に焼け残った看板を掲げる。

 

 有紀さんは「多くの人の支援を受けて、復活の道筋が見えてきました。今の弁当を続けながら、従来のメニューをグレードアップして、新名物にふわふわ、ぷるぷるの厚焼き玉子焼きを加えたい。地元の味を残しながら、関東や関西など、遠方から来た皆さんにもおいしく食べられる料理を提供します」と話す。

 

 CFは3000円から。問い合わせは有紀さん(090・2944・2886)へ。

火災前の「田舎料理 吉野」。店の看板はそのまま使う
全焼した店
続きを読む

購読残数: / 本

この記事は登録会員限定です
この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。

竹下貴信

1973年生まれ、豊川市出身。建設業界に勤務後、96年に入社。2022年から豊川市を担当している。趣味は美術館巡り。ポッドキャストでラジオを聞くのも好きで、さまざまな番組を楽しんでいる。

最新記事

日付で探す

虹の森 藤城建設 蒲郡信用金庫 光生会 住まいLOVE不動産 さわらび会
hadato 肌を知る。キレイが分かる。 豊橋法律事務所 ザ・スタイルディクショナリー 全国郷土紙連合 穂の国