【蒲郡】端材からスポーツネット開発|麻生など蒲郡の5社協力

2025/10/04 00:00(公開)
スポーツネットに携わった関係者=蒲郡商工会議所で

 蒲郡市形原町でオーダーメードの網の加工を手掛ける「麻生」は、ネット加工工程で発生する端材を再生利用し、環境負担軽減型のスポーツネットを開発した。

 

 麻生の間瀬有実子社長は、市が循環経済をまちづくりに取り入れて積極的に推進する都市「サーキュラーシティ」に共感し、繊維の端材を有効活用した製品の開発など各種活動に取り組んでいる。

 

 今回、使えるのに廃棄してしまう端材が「もったいない」という気持ちと、地元でできる循環を作りたいと思った間瀬社長。今年に入ってから、再び資源に変えるプロジェクトを立ち上げ、地元企業に協力を呼び掛けた。

 

 市内でロープ製造を手掛ける「又一製綱」や「丸高製綱」をはじめ、産業資材用ネット製造「市川漁網」、プラスチックリサイクル会社「三陽化学」がプロジェクトに賛同し、麻生を含め5社が協力して開発した。

 

 スポーツネットは麻生が端材を収集。三陽化学が端材を再生ペレットに変え、又一製綱が糸に加工する。その後、市川漁網が編網し、丸高製綱が同じ原料を使ってふちのロープを製造した。

 

小中学校に寄贈へ

 

 現在、麻生などは市内の全小中学校に野球用のスポーツネットにしてプレゼントすることを考えている。子どもたちが循環について学ぶための教材の一つとして使うことで、「循環型社会」と「地場産業」への理解を深めてもらう。

 

 間瀬社長は「『サーキュラーシティ』を掲げる蒲郡で作られたネットを手に取って循環社会について関心を持ってほしい」と話した。

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林大二朗

 愛知県蒲郡市生まれ。2020年、地元蒲郡が好きで東愛知新聞社に入社。同年から蒲郡担当、市政や地域行事、文化など全般を取材。ドローンを使って東三河の名所を空撮したルポ「大二朗記者の空からの訪問」を不定期連載。これまで、三河大島や三河国分尼寺跡、日出の石門などを空撮してきた。ドローン技術向上のため、国家資格「一等無人航空機操縦士」を24年に取得。読者の皆さんが楽しんでもらえる記事と記憶に残る写真を掲載できるよう、日々、頑張っていきます。

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