【蒲郡市竹島水族館】思い詰まったイカの原画展|故奥谷さん監修の未完成作品も 11月3日まで

2025/10/06 00:00(公開)
いろいろなイカのイラストを眺める桃井さんと、なるかわさん=竹島水族館で

 名古屋市在住の絵本作家「なるかわしんご」さんのイカのイラスト原画展「烏賊絵画展」が4日、蒲郡市竹島水族館で始まった。軟体動物の専門家の故奥谷喬司さんが監修した未完成の原画など45点を展示した。

 

 なるかわさんは三重県四日市市出身。2023年に絵本「きみがうまれたひ」で商業出版デビューする。絵本制作のほか、児童虐待予防事業や調査研究にも携わり、アートと福祉の領域を横断して活動している。竹島水族館とは商品や企画展などでコラボしてきた。

 

 19年に奥谷さんと出会い、イカに着目した本の監修を受けていたが、今年1月に奥谷さんが完成を待たずに亡くなってしまった。4月、なるかわさんは竹島水族館に奥谷さんとともに歩んできた思いなどを伝えた。水族館は快諾し、作品発表の場として企画された。

 

原画展に合わせてアオリイカを展示

一緒に「本物」紹介

 

 原画展は旧館「まったりうむ」で。色鮮やかなに描き上げたヤリイカやコウイカ、ダイオウイカなどのイラストを見ることができるほか、特徴が分かる解説パネルを掲示した。水族館は絵と一緒に生きたイカも見てもらおうと、旧館の「近海ゾーン」などの水槽にアオリイカとバンダコウイカを展示した。

 

 なるかわさんは「水族館のおかげで、奥谷先生が教えてくれたイカの面白さや楽しいさを伝えることができた」と話した。水族館の桃井駿介さんは「イカの多様性が分かる企画となっています」と述べた。

 

 11月3日まで。休館日はなし。

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林大二朗

 愛知県蒲郡市生まれ。2020年、地元蒲郡が好きで東愛知新聞社に入社。同年から蒲郡担当、市政や地域行事、文化など全般を取材。ドローンを使って東三河の名所を空撮したルポ「大二朗記者の空からの訪問」を不定期連載。これまで、三河大島や三河国分尼寺跡、日出の石門などを空撮してきた。ドローン技術向上のため、国家資格「一等無人航空機操縦士」を24年に取得。読者の皆さんが楽しんでもらえる記事と記憶に残る写真を掲載できるよう、日々、頑張っていきます。

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