豊橋市と「豊橋まちなか未来会議」が主催する「リノベーションまちづくり講演会」がこのほど、豊橋市の「穂の国とよはし芸術劇場プラット」で開かれ、遊休不動産を活用した「リノベーションまちづくり」の第一人者である都内の「ブルースタジオ一級建築士事務所」専務の大島芳彦さんが講演した。大島さんはこれまでの事例を紹介し、投資対象として見過ごされがちだった「住宅系地域」の可能性を訴えた。
大島さんは「商業地には投資が集まるが、住宅地は高齢化や育児の孤立など課題が山積する一方で投資が集まりにくい」と指摘。そのうえで、住宅地の価値を高めるために、仕事と生活を融合させる「ワークライフインテグレーション」を提唱した。住民の得意分野である「生業(なりわい)」を可視化・シェアすることで地域独自の価値が育まれるとし、生活者が「表現者」となってファンが支える「人的資源の循環」が活性化の原動力だと話した。
具体例として、東京都武蔵野市桜堤地区に2021年に誕生した複合施設「hocco(ホッコ)」を挙げた。広場を囲む長屋棟の全13戸のうち5戸が店舗として活用可能で、料理好きの主婦が総菜スタンドを開くなど、「自分の好きなことに賃料を払う仕組み」だと解説した。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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