県立豊橋工科高校都市工学科の3年生3人が、「第25回高校生ものづくりコンテスト全国大会」(11月8~9日)の測量部門に東海ブロック代表として出場する。大河櫂人さん(17)、村田洋介さん(17)、渡口琥生さん(18)の3人。5月の県大会で優勝し、8月の東海大会のに頂点に立った。2年ぶり3回目の全国出場で、初優勝に向け地元の期待も高まっている。
競技は、五角形に設置された測点の距離と角度を3人一組で測り、そのデータをもとに計算する「トラバース測量」。30分以内で現場で測定し、計算の精度と速さを競う。1㍉単位の誤差が勝負を分けるため、集中力とチームワークが何より重要だ。
3人は土木部に所属し、今年1月から練習を重ねてきた。使用するのは光で距離や角度を測定する「トータルステーション」と、反射器「プリズム」。大河さんは部長としてチームをまとめ、村田さんは機械の設置や操作を支え、渡口さんは「プレーヤー兼マネジャー」として活動してきた。
最初は測定誤差が12㍉と大きく、全国レベルには及ばなかったという。原因を探り、角度を測る際に正しく補足点に合わせていなかったことが分かった。そこから練習を重ね、今では誤差が2㍉以内に収まる。単純な計算ミスが許されないなか、3人は「より速く、より正確に」を合言葉に、機械や電卓操作のスピードを磨き、少しのずれも見逃さない集中力を培ってきた。
県大会、東海大会は計算ミスによる減点があったが、互いのカバーで優勝した。過去最高は2年前の全国4位。「目指すは初優勝」と3人は意気込む。村田さんは「仲間とのチームワークを全国の舞台で100%発揮したい」と語り、大河さんも「日頃の練習の成果を出し、悔いのないように精一杯頑張りたい」と意気込む。渡口さんは「自分たちの代で初優勝したい」と力強く宣言した。顧問の鈴木豊教諭は「全国の舞台に立てるのは努力の証し。東海代表として恥ずかしくない競技をしてほしい」と激励した。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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