新城市無形民俗文化財「新城歌舞伎」の第36回公演が新城文化会館で16日に開かれる。出演する「山・臼子歌舞伎保存会」と「鳥原歌舞伎保存会」が稽古を続けている。
「山・臼子歌舞伎保存会」は「戦国天正合戦絵巻 長篠・設楽原戦記~鳥居強右衛門磔(はりつけ)の場~」を演じる。今年は1575年の合戦から450年の節目。昨年は「援軍要請の場」で、長篠城主奥平信昌に仕えた足軽、鳥居強右衛門(とりい・すねえもん)が岡崎城で織田信長に援軍を要請して新城に戻るまでを上演した。今回はその続編だ。
脚本は郷土史を愛好する老平美喜代さんが書き下ろした。穴山の陣所前で捕まった強右衛門と武田勝頼との掛け合い、長篠の住民向けに叫ぶ場面など見どころを設けた。小学3年生から70代までの16人が出演する。
座長の野沢康幸さんは昨年は強右衛門役を演じた。今年は勝頼役だ。「子どもも加わって、強右衛門の人模様もわかるストーリーとなっている」と話す。
「鳥原歌舞伎保存会」は「弁天娘女男白浪~浜松屋 見世先の場」を、「鳥原こども歌舞伎」は「弁天娘女男白浪~稲瀬川 勢揃いの場」を演じる。
開場は午前10時半、開演は11時。入場料は一般1000円、高校生以下無料。前売り券は新城文化会館、ピアゴ新城店で。問い合わせは新城文化会館(0536・23・2122)へ。
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浜松市出身。大学卒業後、母親の実家があった豊橋市に住む。スポーツを皮切りに、蒲郡市政担当15年を経て現在新城市と北設楽郡を担当する。映画ロケの炊き出しからご当地グルメとなった「ガマゴリうどん」など、まちぐるみで取り組む姿を取材するのが好き。
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