蒲郡市は、来年4月に市立西浦小学校、市立西浦中学校を統廃合し、東三河で初めての義務教育学校「西浦学園」を開校する。14日、開校に向けた保護者説明会が西浦中で開かれた。
義務教育学校は、小学校と中学校の区切りをなくし、義務教育9年間を一貫して行う学校。2016年から制度化された。多学年の子ども同士のつながりが増えることにより、思いやりの育成につなげる。県内では西尾市と飛島村に設置されており、県内で3校目となる見込みだ。
市は2021年に、少子化の流れを受け、小中学校の規模に関する考え方と課題を整理し、その解決に向けた方針を明らかにする「市小中学校規模適正化方針」を策定。西浦では、22年から児童生徒数の減少などを踏まえ、規模の適正化が進められ、統廃合したうえで西浦学園が設置されることになった。
これまで、地域一体となった特色のある学校づくりに取り組んだほか、現在は小学校の敷地に小中一貫校舎と公民館、児童クラブの機能を持たせた複合施設の建設が進められている。
この日、市教育委員会や学校関係者は保護者120人に対し、海と桜で構成された校章と体操服のデザイン、作曲家の山崎朋子さんが作詞作曲した校歌などを発表した。
続いて、学生生活の在り方をはじめ、3年をかけて生徒会などが生徒の意見を採り入れてまとめた校則を紹介した。携わった西浦中3年の岡田倭和さんと小田島優衣さんは「自分たちが考えた校則が学園を良くすることを願っています」と話した。
保護者からは、施設共用開始が開校後になっていることから、4月の入学式の実施方法や制服に関する質問が出た。6年生の子を持つ女性は「子どもは新しい施設になることや上級生や下級生と交流できることに楽しみにしているので、開校は良いと思う」と話した。
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愛知県蒲郡市生まれ。2020年、地元蒲郡が好きで東愛知新聞社に入社。同年から蒲郡担当、市政や地域行事、文化など全般を取材。ドローンを使って東三河の名所を空撮したルポ「大二朗記者の空からの訪問」を不定期連載。これまで、三河大島や三河国分尼寺跡、日出の石門などを空撮してきた。ドローン技術向上のため、国家資格「一等無人航空機操縦士」を24年に取得。読者の皆さんが楽しんでもらえる記事と記憶に残る写真を掲載できるよう、日々、頑張っていきます。
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