日本画公募展「第60回記念日春展」で、豊橋市の鈴木一正さんの作品「密談」が、新会員賞を受賞した。18日から24日まで東京都美術館で展示される。6月16日から21日は京都市京セラ美術館、6月30日から7月5日は愛知県美術館で開かれる「東海展」でも鑑賞できる。
日本画振興のための新人育成を目的とした公募展「日春展」。一時は「新日春展」に名称変更したが、再び創設時の「日春展」に戻した。今回は節目の60回目。毎春東京で開いた後、全国を巡回する。今年は659点の応募があり、17点が受賞、329点が入選に輝いた。
鈴木さんは1964年生まれ。日展会友で日春展准会員。地元日本画教室「彩楽会」主宰としても活躍する。豊橋市の安久美神戸神明社の絵馬の原画なども手掛けるほか、名古屋芸術大学で非常勤講師を務めている。自分の思いを動物に投影させ、柔らかなタッチと淡い色彩で丁寧に描く作風で知られる。
受賞作「密談」はアフリカハゲコウを題材にした作品。日春展で4回の奨励賞を重ね、昨年准会員に推挙された鈴木さんは、今回、准会員の中から選ばれる「新会員賞」に輝いた。来年度には会員への推挙が予定されている。
鈴木さんは「新会員賞は欲しかった賞なのでとてもうれしい。モチーフにした鳥自体にとても不思議な魅力があり、少し妖しげな雰囲気から2羽が密談しているかのような構図で描きました。まだ他にもこのモチーフの良さを引き出せる作品が描けるかと思うので、もう何作か挑戦してみたいです」と話している。
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愛知県豊橋市生まれ。大学卒業後、校閲記者として入社。1年後に報道記者に転身した。2020年から報道部長。芸術、福祉、経済・奉仕団体などを担当する。趣味は、かなりジャンルに偏りのある読書と音楽鑑賞。思考のそっくりな一人娘と趣味を共有している。
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