全国高等学校ビジネスアイディア甲子園連覇

2016/12/31 00:00(公開)
グランプリを受賞し、学校として連覇を達成した(中央2人)吉田さん㊨と成瀬さん(豊橋工業高校提供)
 豊橋市の県立豊橋工業高校電子機械科3年生で同じクラスの吉田純さんと成瀬三志郎さんの2人が、大阪府内で開催された「第15回全国高等学校ビジネスアイディア甲子園(経済産業省など後援)の最終審査に出場し、見事グランプリを受賞、学校史上初の連覇を成し遂げた。同校のグランプリは通算3度目。
 2人はチリトリの先端を改造し、ごみ、ほこりの取りこぼしをなくした「キャッチリトリ」を提案。日常に隠れている問題点を掘り起こし、それを改善する姿勢が高く評価された。
 グランプリ受賞について、吉田さんは「発表された時は思わず『やったー!』と叫んでしまいました。みんなが思っている不便さを解消するチリトリになりました。多くの人に使ってもらえるよう製品化を目指したいです」、成瀬さんは「夏休みや授業後に実験や試作をしたり、発表の練習をしたりして大変でしたが、その苦労が報われました。グランプリを受賞できてとても満足しています」とコメントを寄せた。
 今年は全国の164校8483作品の応募があり、最終審査へ進んだのは同校を含めて6作品。最終審査出場は同校として5年連続、今回は初の連覇が期待されていた。審査は5分のプレゼンテーションで、2人は最終組だったという。
 担当の小久保寿也教諭によると、発表では「アイデアを考えて、試作・実験を繰り返し、より良いアイデアに改良していく過程がよく伝わり、内容の深さと説得力に優れていた」などと講評を受けたという。
(千葉敬也)
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