初の遠距離大量送水合同訓練

2017/12/23 00:00(公開)
一斉放水する隊員ら=サンテパルクたはらで
 田原市消防本部(消防署)は22日、豊橋市消防本部と遠距離大量送水システムを運用した合同訓練を田原市野田町のサンテパルクたはらで実施した。東三河地区消防相互応援協定に基づき、同システムを保有する豊橋市側に協力を要請。昨年暮れに新潟県糸魚川市で発生した大規模火災での教訓から、暖房の使用や空気の乾燥などで火災が起きやくなるこの時期に合わせた。
 同システムは消火活動の際、水利地点から火災現場が遠く離れた場合でも、大量の消火用水の水圧を維持したまま放水できる仕組みで、数値的には1㌔先に毎分約3000㍑を送水。大規模火災などの現場で有用が期待されるという。
 訓練には隊員ら40人が参加。一般的に用いられるという65㍉口径よりも2倍程度太い15㌢口径のホースなどを使い、組み立てから放水まで、一連の作業手順と取り扱い、協力体制などを確認。田原市消防本部が豊橋市消防本部側から教わる形で、水利地点から200㍍離れた場所で一斉放水を実践した。
 訓練後、田原市の河合哲郎赤羽根分署長は、豊橋市消防本部に感謝した上で「遠距離大量送水システムの取扱いと必要な連携について確認できた」と話した。
 両消防本部によると、同システムを主眼とした複数の消防本部による合同訓練は初の試みで、同日の訓練には東三河各市の消防関係者らも視察に訪れるなど関心の高さを見せた。
(千葉敬也)
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