豊橋技術科学大学ロボコン同好会「とよはし☆ロボコンズ」が、25日にベトナムで開かれるロボコン競技会「ABUアジア・太平洋ロボットコンテスト2024」に出場する。代表の宮下功誠さん(機械工学課程4年)は「世界大会の場に立てる喜びをかみしめ、連覇を目指して戦いたい」と意気込む。
アジア太平洋放送連合(ABU)の主催。アジア太平洋の12の国と地域の学生が手作りのロボットで技術やアイデアを競う。今年のテーマは「コメ作り」。2台のロボットが苗に見立てたポール12本と、もみに見立てた2色のボールを決められた場所に移す。自律型ロボットの1台が、自分の色のボールを判別してつかみ、「サイロ」と呼ばれる籠にボールを入れる。3分以内に移動した苗ともみの合計点数が相手を上回るか、点差が開き勝利確定となる「ムアバン」を目指す。
6月に出場権を懸けた「NHK学生ロボコン2024」では、安定したロボットの動きで他チームを圧倒。決勝の東大戦では、中盤にロボットが停止するトラブルに見舞われたが、490対400で勝利。史上初の3連覇を果たした。
だが、「ここで満足していたら世界では勝てない」と宮下さん。スピード強化のための改造に着手した。参考にしたのは東大チーム。宮下さんは「自律型ロボットのスピードが勝利の鍵だと感じていたので、東大の加速の仕方を取り入れたかった」と語る。東大教授にも助言をもらい、スタートの加速を上げる仕組みを学んだ。「水泳で壁を蹴ってスタートしたり、ターンしたりするのと同じ要領でロボットがスムーズに加速し続けれるようにした」と話す。
東大や早稲田大など強豪校との7月の練習試合で、ロボットがうまく作動せず負け越し。設計班と修繕班2チームに分かれ、蒸し暑い体育館で調整や試走を続けた。深夜まで活動することもあった。2回目の練習試合では、練習の成果が出て勝利を重ねた。
チームは23日にベトナム入り。宮下さんは「あと数日でロボコン人生が終わる。これまで支えてくれた人たちに感謝を伝える場にするためにも世界一になりたい」と語った。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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