障碍者の就職支援リアルに

2020/12/02 00:01(公開)
VRを体験する来場者=多機能型事業所「輝望」で
VRを体験する来場者=多機能型事業所「輝望」で
多機能型事業所「輝望」がVR使い指導

 社会福祉法人「清寿会」(辻村浩子理事長)が運営する障害者多機能型事業所「輝望(きぼう)」(豊橋市花田町)は、VR(仮想現実)を利用したコミュニケーション能力を磨く「ソーシャルスキルトレーニング(SST)」を始めた。同所によると東三河で初めてという。
 障害者の就労支援をしている。これまでは、本をベースに指導員が教えていたが限界があった。VRを利用することで、具体的な状況をリアルに再現し、適切な対応の仕方を指導できる。
 書店の店員、ホテルの清掃員などの仕事をVR内で体験し、上司や顧客とスムーズに意思疎通できる方法を学ぶ。また友人とうまく付き合う方法も分かる。
 具体的には疑似体験する中で、ある場面でどのように行動するのかを選択肢の中から選ぶ。例えば友人にお金を貸してほしいと言われた場合、「お金を持っていないとウソを言う」「貸す」「貸し借りはよくないと断る」の三つの選択肢があり、選んだ結果で相手がどのように反応するのかが分かる。
 28日は同所でVR体験会があり、福祉関係者や支援学校に通う児童が実際に使った。
 輝望では「VRで、本では伝えきれないコミュニケーションのコツを教えられる。利用者の能力が向上するように尽力し、よりよい暮らしができるよう後押ししたい」と話す。
【竹下貴信】
実際に見える場面
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