駅周辺で増えたスケボー

2021/01/19 00:00(公開)
豊橋駅のペデストリアンデッキに貼ったステッカー
豊橋駅のペデストリアンデッキに貼ったステッカー
接触事故の危険など豊橋署と市が警戒

 東京オリンピックの競技に選ばれたスケートボード。障害物を使い、ジャンプや回転の技術を駆使してその難易度を競う。今、豊橋市内の駅周辺や歩道で、スケートボードで遊ぶ人が増えている。歩行者との接触事故につながりかねないとして、豊橋署と市役所が警戒している。
 2020年から、駅前のペデストリアンデッキや歩道で遊ぶ人が出てきた。新型コロナウイルスによる学校休業などの影響もある。
 歩道でスケートボードに乗る行為は通行の妨げになったり、公共物にぶつかったりして傷つける恐れがあることから、道路交通法違反(道路における禁止行為)に該当する。通勤通学の時間帯は多くの歩行者が駅周辺を行き交うこともあり、衝突すれば事故になる。
 市民から対策を求める要望が署や市に寄せられた。市はペデストリアンデッキなど10カ所に「スケートボード禁止」のステッカーを昨年12月17日に設置した。最初は文字だけだったが、より理解できるようにと、絵文字を添えた。
 一方、署は同年夏頃から駅周辺で警戒活動を始めた。今月18日現在で、計51人に対して警告書を出したが、4人が無視をして歩道でスケートボードに乗ったとして検挙、名古屋地検豊橋支部に書類送検した。51人のうち32人が未成年だった。「(法律を)知らなかった」「やる場所がない」との言葉が多かったという。
 豊橋市内には、スケートボードで遊べる施設が2カ所ある。一つが豊橋総合スポーツ公園(神野新田)の「Xトリームかもめ」で02年から公開している。当時はスケートボードが流行しており、安全に遊べるようにと造られた。広々としたスペースで気兼ねなく楽しめる。
 もう一つは牧野町の「高山スケートパーク」。工場を改装した施設だ。室内ながら開放感があり、初級者も上級者も楽しめる。また、プロが講師としてスケートボードの歴史やスケボーの楽しさを教えている。
 通っている小学1~5年生の児童らは、ヘルメットとプロテクターを着けて遊ぶ。地面をえぐるように設けられた台を使い、スピードをつけて回転やジャンプの技を練習していた。技が決まった時は喜んだり、失敗したら悔しがったりしていた。子どもたちは「技を教えてもらえるし、にぎやかでいいところ」と笑顔で話した。
 管理者の林和美さんは「街でスケートボードをして、ワクワクする気持ちは分かる。でも、人に迷惑をかけることがかっこいいと思っているなら、本当のスケボーの楽しさを知らない」と諭した。
 1日700円。午後2~9時。土日祝日は正午から。問い合わせは高山スケートパーク(080・3628・2832)へ。
【林大二朗】
総合スポーツ公園の「Xトリームかもめ」=神野新田で
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牧野町にある高山スケートパーク
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