日本農業賞の集団組織の部で大賞

2021/02/04 00:00(公開)
JA愛知東トマト部会の皆さん(いずれも提供)
JA愛知東トマト部会の皆さん(いずれも提供)
JA愛知東トマト部会が最高位受賞

 新城市と北設楽郡の夏秋トマトの生産農家でつくるJA愛知東トマト部会が「第50回日本農業賞」の「集団組織の部」で最高位の大賞に輝いた。奥三河内外から若い新規就農者を呼び込み、新しい栽培技術を取り入れて収穫量を増やしていることが評価された。設楽町西納庫の内藤吉行部会長(71)は「とてもうれしい。今後も後継者を育て産地の維持に努めたい」と話している。表彰式は3月6日に都内で予定される。
 日本農業賞は、全国農業協同組合中央会、NHKなどが主催。農業経営や技術の改革、発展に意欲的で地域社会の発展に貢献している農業者と営農団体を表彰する。集団組織の部には国内から91件の応募があり、大賞にはJA愛知東トマト部会、北海道北見市の「きたみらい玉葱(たまねぎ)振興会」、島根県出雲市の「島根県アジサイ研究会」の3団体が選ばれた。
 JA愛知東トマト部会は、新城市作手、設楽町名倉、津具の3支部で構成。標高550~850㍍の中山間地にあり、農業者の高齢化や後継者不足が課題だった。2006年に新規就農者を受け入れるために支援組織が立ち上がり、自治体による農地や住居のあっせんなどの体制を整えた。現在は部会員62人中39人が新規就農者で、うち31人が奥三河以外から来た。若手の就農者が低コストの夏秋トマトの養液栽培技術を開発し、収穫量も増えて市場価格の上昇を実現させている。
 同農協営農部の原重信部長は「農家の育成体制の確立と地域ぐるみで好循環を生んでいることが評価された。携わっている人たち全員で受ける賞」と語った。
【安藤聡】
研修生に栽培指導する新規就農者
研修生に栽培指導する新規就農者
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