コロナ禍で依存症相談が増加

2021/02/14 00:00(公開)
依存症の相談を受けている三河ダルク=豊橋市新吉町で
依存症の相談を受けている三河ダルク=豊橋市新吉町で
 国内で新型コロナウイルスの初感染が確認され1年が過ぎた。コロナ禍の生活が続き、そのストレスから依存症になる人が増えているという。薬物依存症で苦しむ人を支援するNPO法人「三河ダルク」(松浦良昭代表)では、相談件数がコロナ前の1・5~2倍程度増えているという。
 三河ダルクによると、大麻使用などの薬物依存をはじめ、アルコール、ゲーム、買い物など、さまざまな依存に関する相談が寄せられている。昨年後半から増え始めたといい、今年に入ってからも続いている。
 感染対策で、気軽に外出したり、人と直接会ったりすることが難しくなっている。人とつながれず、孤独感が強まってストレスとなり、依存症に陥るケースが多い。
 大麻に関しては、一部の国で合法になっているほか、比較的簡単に入手ができるため「リラックスでき、ストレスの緩和になる」として簡単に利用してしまう人がいるという。ただ依存症に陥ると薬物やアルコールを使わずにはいられなくなり、生活に支障が出る。
 どんな依存症も克服は難しく、自分だけ、家族だけで解決できるケースはまれだ。同じ悩みで苦しむ人たちと問題を分かち合い、専門機関に相談することで、抜け出せる糸口が見つかるという。
 三河ダルクは、薬物依存症に苦しむ人たちが互いに励まし合い、それぞれが克服に向けて歩んでいる。男性職員は「依存症は、誰もがなる可能性がある。薬物やアルコールの問題で困っていれば、自分だけで苦しまず、気軽に専門機関に相談してほしい」と話す。三河ダルク(0532・52・8596)でも相談を受け付けている。
【竹下貴信】
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