デゴイチ展示50周年 豊橋市民が「さくら号」ヘッドマーク寄贈

2021/05/01 00:00(公開)
展示50周年を迎えたD51型蒸気機関車=のんほいパークで
展示50周年を迎えたD51型蒸気機関車=のんほいパークで
 豊橋総合動植物公園(のんほいパーク)の郷土エリアにあるD51型蒸気機関車(SL)が、今月5日で展示50周年を迎える。豊橋市内在住の鉄道愛好家から豊橋と縁が深い「さくら号」のヘッドマーク(レプリカ)を譲り受け、園では節目を祝って30日まで特別展示している。
 展示しているSLは1971年5月、旧国鉄(現・JR東海)から無償貸与された廃棄予定の車両だ。5日には、のんほいパークの前身「豊橋子供自然公園」で引渡式が開かれた。
 近隣の二俣線(静岡県)で前年にSL車両が廃止され、これを残念に思った市内の中学生が当時の河合陸郎市長に保存を求めるはがきを送り、市が交渉に乗り出した。
 当時の二俣線は「C58」が走る中部地方で唯一のSL路線で、近隣の豊橋駅にも多くのSL愛好家が訪れたという。
 車両の移設は、新所原駅から約7㌔先の「豊橋子供自然公園」(当時)までを大型トレーラーで運ぶ難しい作業だった。園付近を流れる権茂川の橋は50㌧ある車両の重さに耐えられるように補強したという。
 半世紀の節目に市民から贈られたヘッドマークにある「さくら」は東海道新幹線の登場で廃止された特急列車のネーミングだ。その後、05年まで長崎と東京間を走った寝台特急さくらに引き継がれた。豊橋駅は停車駅の一つで、ヘッドマークの持ち主から「50年を記念したい」と寄贈の申し出があった。
 新型コロナウイルス感染対策として贈呈式はないが、園では撮影用にと車両横に記念看板を設置している。
【加藤広宣】
鉄道ファンの市民が贈ったヘッドマーク(レプリカ)
鉄道ファンの市民が贈ったヘッドマーク(レプリカ)
50年前のSL展示場(提供)
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