「ティーボール」頑張る

2021/05/09 00:00(公開)
柴田泰希さん
柴田泰希さん
障害持つ小学5年の柴田さん

 野球の本塁プレートに置いたバッティングティーにボールを乗せて打つ「ティーボール」=ことば=に、豊橋特別支援学校の小学5年生、柴田泰希さん(10)=豊橋市牟呂町=が取り組んでいる。脳性まひの影響で肢体と知的障害があるが、両親や仲間に支えられて頑張っている。
 泰希さんは昨冬、ティーボールと出合い、初めて試合に出場した。すぐに大好きになり、自宅で素振りなどの練習をしている。ゴールデンウイーク期間中にあった大会にも出場した。まだ、バットは勢いよく振れない。走るのもゆっくりだが、仲間や指導者、両親に温かく見守られ、楽しくプレーしている。
 父の泰宏さん(51)、母の弓さん(35)は、本人がやりたいことはやらせる方針だ。たとえ転倒してけがをしても、それは仕方がないと考えるほど。泰希さんは普段、歩行器を使って移動するが、ティーボールの時は使わない。このおかげか、両親が驚くほど運動能力が向上しているという。
 チームメートの加藤芽生さん(9)は「しっかり打てていた。障害があっても関係なくできるスポーツだと感じた」と話す。泰希さんは「打つのが楽しい。もっとボールを遠くへ飛ばせるように頑張りたい。練習してうまくなる」と意気込んでいる。
【竹下貴信】
バッティング㊧とランニング
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