トウモロコシ出荷 田原市内で最盛期

2021/07/02 00:00(公開)
はさみで根元を切りながら握った感触で選別する小宮さん=西山町の作業場で
はさみで根元を切りながら握った感触で選別する小宮さん=西山町の作業場で
 田原市でトウモロコシの出荷が最盛期を迎えている。渥美地域ではキャベツやメロンなどと並んで特産品の一つで、県内1位の出荷量を誇っている。西山町でトウモロコシなどを生産する小宮司久さんを1日、取材した。
 小宮さんが栽培しているのはスイートコーンの品種「ホワイトショコラ」。常温下での変質が激しいため、気温の低い早朝から収穫が始まる。小宮さんはシーズン中、毎朝3時頃から作業を始める。トウモロコシの幹から一つ一つ手作業で果実を切り取り、荷台に積んで作業場に運ぶ。1日平均1500㌔を収穫する。
 この日は朝から強い雨と風があり、予定されていた朝の収穫は前日のうちに済ませていた。作業場には荷台に山と積まれたトウモロコシがあり、小宮さんは一家で手分けして選別、箱詰めしていく。全ての作業が終わるのは午後2時頃。そこから次の収穫に向けて動き出すという。シーズンは今月中旬まで続く。
 今年の出来栄えは、2月から3月にかけての長雨と、4月頃から高い気温による乾燥があったため、6月初めは味こそ落ちていないが小ぶりな実が多かった。現在は大きさも例年通りに戻ったという。小宮さんは「雨が多ければ病気になるし、風が強いと幹が倒れる。キャベツと同じ虫がつくので、注意を払っている」と自然環境の苦労を語る。
 「ホワイトショコラ」は皮をむくときれいな乳白色の粒が並ぶ。糖度は高く、デザート感覚で味わえる。「ゆでても、天ぷらでもおいしい」と小宮さんは話した。
【岸侑輝】
白い粒がきれいな「ホワイトショコラ」
白い粒がきれいな「ホワイトショコラ」
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