豊橋市内を舞台にした長編映画「TRAVERSE2―Next Level―」の先行上映と舞台あいさつが、同市藤沢町の「ユナイテッド・シネマ豊橋18」で開かれた。地元出身の武道空手家で主演の田部井淳さん、共演の中野咲希さんらが登壇した。会場には300人以上の観客が詰めかけた。
物語は、巨大犯罪組織「蠍(サソリ)」から逃れるため山奥で暮らす高梨淳(田部井さん)と義理の娘の里菜(中野さん)が、組織最強部隊「クリーナー」に立ち向かっていく姿を描く。2019年に公開された第1作の続編で、前作以上のアクションが見どころとなっている。
上映後、田部井さんは「大きなスクリーンに自分の作品が映るのがまだ信じられない」と興奮した様子。今作からの出演となった中野さんも「田部井さんらから『前作の里菜を意識しなくていいから』と声を掛けられ、私の里菜を演じられた」と満足げに語った。
第1作は、新型コロナウイルス禍の公開で劇場上映が中断され、不完全燃焼だった。白善哲監督は「田部井さんと『もう一度アクションを撮りたい』という思いがあった」と述べた。
今作は豊橋フィルムコミッションの協力で、重厚なアクションを撮るにふさわしい豊橋市上下水道局などを舞台にした。田部井さんは、同局の設立者で8代目市長の田部井勝蔵氏の末えいという驚きの話も出た。
普段は「空手道豊空会」で武道空手を教えている。「スポーツ空手で優勝することも尊いが、武道は自分の命を賭けるに値する存在を守るためのものであってほしい。最後の2人の後ろ姿に、皆さんが戦ううえでの勇気を感じてもらえたらいい」と語った。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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