豊橋の再開発ビル 「エムキャンパス」東棟が完成

2021/07/02 00:02(公開)
完成したエムキャンパス東棟=駅前大通2で
完成したエムキャンパス東棟=駅前大通2で
 豊橋市駅前大通2で1日、再開発ビル「em CAMPUS(エムキャンパス)」東棟が完成した。全館オープンは11月27日で、各階施設は今月から順次開業。この日は再開発組合が、まちなか広場や低層階で展開する取り組みを説明した。

 東棟は6階までの低層階と24階までのマンションからなる。1階はフードエリア。地元の農業や食材を生かし、生産者や料理人などのクリエイターが集まる拠点「フードバレー」の形成を昨年11月に掲げた。
 ここでは「フードクリエイターの聖地」を目指して人材発掘と育成の支援をはじめ、「聖地」としてブラント構築、持続可能な地域社会の実現へ取り組む。東三河の食文化の発信地を目指す。
 フロアは機能別に「マーケット」「フードホール」「レストラン」の三つに分ける。マーケットゾーンは地元の食材などを販売。フードホールは食や農業の魅力を伝える各種イベントなどが開催できる。
 6階低層部の屋上には農園を整備する。地元生産者らでつくる「農民芸術創造クラブ」が管理し、東三河の間伐材でつくったプランターで農作物の栽培を手掛ける。実った食材を1階のマーケットやレストランに提供したり、一般向けに収穫体験を開いたりする。
 今後はクリエイターをまとめるなど組織化が必要だという。
 2、3階のまちなか図書館は11月27日開館。読書や研究など既存の図書館と違い、カフェなども備え交流も視野に入れた構成にした。
 2階には豊橋市国際交流協会が26日から業務を始める。4階のオフィスは10テナントが7月末までに、旅券センター豊橋窓口と市窓口センターは25、26日から順次業務を始める。まちなか広場は10月9日オープン、今月9日から利用予約を開始する。
 豊橋駅前大通二丁目地区市街地再開発組合(石黒功理事長)は、隣接する水上ビルや豊橋駅、穂の国とよはし芸術劇場やこども未来館、豊橋公園などの回遊性も高めたい考え。エリアには商店街組合やまちづくり会社などが混在し、今後は組織的にエリア一体でにぎわいを生み出す組織づくりも視野に入れる。
 石黒理事長は「準備組合から足掛け11年でこの日を迎えた。西棟の完成まであと3年。すべてが完成した時、東三河を象徴する中心的な場所にしたい」と願った。
【加藤広宣】
ビルを拠点にした中心街の回遊イメージ(提供)
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東三河のにぎわい拠点を目指す石黒理事長=同
東三河のにぎわい拠点を目指す石黒理事長=同
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