豊川で県や自衛隊参加の大規模防災訓練

2021/09/06 00:00(公開)
土砂崩れ現場での救出の様子がドローンの映像で伝えられた=豊川市防災センターで
土砂崩れ現場での救出の様子がドローンの映像で伝えられた=豊川市防災センターで
 豊川市は5日、総合防災訓練を開いた。市内4カ所で分散開催し、市防災センターの災害対策本部と各地をドローンなどで撮影した映像で結んだ。市と県、陸上自衛隊、豊川署などの機関が参加した。
 前日、南海トラフ想定震源域でマグニチュード(M)8・0の地震が発生し、気象庁が「南海トラフ地震臨時情報」を発表。この日午前8時半、駿河湾沖、熊野灘沖でM8・0の地震が起き、市内で震度5強から6強の揺れを確認、各地で家屋倒壊、火災発生、沿岸部の津波被害が生じている、という想定。
 市内に防災無線で訓練の放送が流れ、シェイクアウト訓練に参加するよう呼びかけた。防災センターに参集した職員は、体を丸めて頭を守り、机の下に隠れた。
 その後、各地からのドローンの映像がセンターに寄せられた。市立小坂井西小学校からの映像は、市街地や河川の様子が映し出されていた。豊川市消防署からは、敷地内で警察と合同で訓練する様子が中継された。署員が放置された車両を移動して消防車の進路を開き、土砂崩れ現場での救助作業が映し出された。また、ビル火災を想定した訓練では、逃げ遅れた人の存在をドローンの赤外線カメラで写した。
 一方、金屋小学校では避難所開設訓練があり、職員が体温を測ってから被災者を受け入れた。新型コロナウイルス検査で陽性となり、自宅療養していた男性が発熱した状態で車に乗って助けを求めに来たという想定の訓練もあった。防護服姿の救急隊員が、ストレッチャーに患者を乗せて救急車で病院へ運んだ。
【山田一晶】
冒頭のシェイクアウト訓練
冒頭のシェイクアウト訓練
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