仕事体験で面白さ学ぶ

2021/10/25 00:00(公開)
ベンチ作りを体験する子どもたち=いずれも豊橋平安寮で
ベンチ作りを体験する子どもたち=いずれも豊橋平安寮で
 子どもたちに仕事を体験してもらい、進路を考える際の参考にしてもらおうと、豊橋、豊川の建築関係業者でつくる「匠会」は23日、豊橋市船渡町の児童養護施設「豊橋平安寮」で職業体験を実施した。児童生徒が木工や塗装などを体験し、仕事の面白さや大変さを学んだ。
 匠会は8年前、夏休みを使い職業体験に協力する。市内にある会員の作業場に子どもたちを招き、小屋を建てる作業で建築の仕事に触れる時間を提供している。昨年は新型コロナウイルス禍で中止した。今年は時期をずらし、「密」を防ぐため会員が施設を訪れて屋外で実施した。
 子どもたちは会員の職人らから教わりながら、ベンチ作りやゴールポストのペンキ塗りをはじめ、パワーショベルで土を移動させたり、足場作りを手伝ったり、施設建物の柱に塗料を塗ったりと、少人数に分かれて順番に体験。子どもたちは普段は縁のない機械や重機の操作に目を輝かせて取り組んでいた。
 例年、作業所で小屋ができた時は建前風に餅投げをするため、この日も作業後は庭に足場を建て、他の子どもたちも交えて餅投げをした。
 体験を機に会員の職場で働いた寮生もおり、来春卒業予定の高校生の中にも就職が決まった子がいるという。「ものづくりを好きになってもらえたら」と匠会の江崎友透会長は話していた。
【田中博子】
パワーショベルの操作も教わる
パワーショベルの操作も教わる
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