11月末で新城・名号「うめの湯」休業

2021/11/06 00:00(公開)
うめの湯=新城市名号で
うめの湯=新城市名号で
 新城市名号の日帰り温泉施設「名号温泉うめの湯」が、今月末で休業することになった。オープンから20年以上経過し、施設の老朽化により維持管理が困難な状況だ。市の指定管理者「名号事業組合」が休業を判断した。7日には新城青年会議所が現地で「ぽかぽか祭」を開く。
 国道151号沿いに旧鳳来町が2001年5月3日にオープンさせた。地元住民でつくる組合が受託して業務を始め、05年の新城市への合併後には指定管理者制度で組合が運営を継続してきた。梅の栽培農家が多い名号地区にあることから「うめの湯」と名付けた。弱アルカリ性温泉で神経痛や筋肉痛などに効能があるという。
 だが、客足が減り続けた。赤字額も年間300万~400万円以上に。一時は組合の内部留保金を取り崩していたが、配管の腐食など設備が経年劣化し、維持管理費も1000万円以上かかることに。温泉整備時の1999年に鳳来町と名号区で交わした確約書には「行政は赤字補てんしない」とあった。
 組合は今年1月に総会を開き、閉鎖か継続かで採決したところ、閉鎖が多数を占めた。今年3月末となっていた指定管理期間を1年延ばしたが維持管理費や人件費などを考慮し、今月末での閉鎖を決めたという。
 庄田昌久組合長は「乳岩峡を歩いたハイカーなどが利用してくれていた。景観と立地条件は良いので、なんとか施設を残して利用してもらえれば」と話している。
 一方、新城JCが7日に開く「ぽかぽか祭」は駐車場が舞台。午前10時~午後6時にダンスコンテストやキッチンカー、子ども向け縁日イベントなどを開く。
【安藤聡】
「ぽかぽか祭」のチラシを持つ庄田組合長。左は今月末での休業を伝える案内
「ぽかぽか祭」のチラシを持つ庄田組合長。左は今月末での休業を伝える案内
続きを読む

購読残数: / 本

この記事は登録会員限定です
この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。
最新記事

日付で探す

蒲郡信用金庫 虹の森 藤城建設 住まいLOVE不動産 さわらび会 光生会
hadato 肌を知る。キレイが分かる。 豊橋法律事務所 ザ・スタイルディクショナリー 全国郷土紙連合 穂の国