豊橋工科高で資格取得へ実技指導

2021/11/09 00:01(公開)
1種電気工事士を目指す受講生ら=豊橋工科高校で
1種電気工事士を目指す受講生ら=豊橋工科高校で
 県立豊橋工科高校で8日、電気工事士の資格取得に向けた実技指導が始まった。豊橋市が同校で長年実施している事業の一環。今年度は地元業界団体の協力で有資格の講師から実技試験のポイントを教わった。業界では将来的な人材不足に備え、担い手を増やすことにつなげる。
 この日の開講式には資格取得を目指す2~3年生45人が参加した。1種と2種に分かれ、10日間にわたりプロの実技指導を受ける。
 電気工事士の試験は問題文を踏まえて配線図を起こし、スイッチやコンセントなどの材料を使って配線する。限られた時間と材料で手際よく仕上げる必要があり、一つのつまづきが全工程に影響する。
 生徒たちは自ら配線図を書き、受電装置からコンセントやスイッチをつなぎ合わせる工程をこなした。
 豊橋や田原市などの事業者でつくる「東三河電気工事組合」の杉浦正一理事長によると、業界では2030年以降に全国で約4万人の有資格者が不足するという。
 杉浦理事長は「工事士の平均年齢は52歳を超えて高齢化が進み、高校生受験者は『金の卵』だ。受験機会も年2回に増えたので積極的に挑み、就職にも目を向けてほしい」と期待した。
 1級に挑む電気科3年の藤田悠生さんは「1種では高圧用の配線の処理をしないといけない。分厚い被覆を取り除く作業が難しかった」と話した。
【加藤広宣】
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