疥癬症タヌキの捕獲相次ぐ

2022/05/11 00:00(公開)
啓発チラシを持って呼びかける鈴木さん=新城市内で
啓発チラシを持って呼びかける鈴木さん=新城市内で
 新城市作手地区で疥癬症(かいせんしょう)に感染したとみられる野生タヌキの捕獲が相次いでいる。地元で獣害対策に取り組むNPO法人愛猟理事長の鈴木康弘さんは「ペットの餌などを放置しているとタヌキが寄り付く可能性がある」と注意を呼びかけている。
 疥癬症は、ヒゼンダニによって発症する皮膚病。人が感染すると一時的なかゆみや発疹が出る。タヌキは毛が抜け落ち、衰弱して死ぬ。
 市内では農作物被害や生活被害を及ぼすとしてタヌキは有害鳥獣に位置づけられる。猟友会が「くくりわな」や「箱わな」で捕獲している。
 猟師でもある鈴木さんによると、作手地区で今年はこれまでに10頭を捕獲した。いずれも毛が抜けて弱っていたという。「昨年1年間で10頭。すでに上回っている」と話した。行政は症状がみられるタヌキの保護はしていないが、鈴木さんは「見かけた場合は直接手で触ったり近づかないようにしてほしい」と話している。
 加えて住宅地に近づかせない対策も呼びかける。「畑に放置された野菜や果物などは餌になる。しっかり片付けてほしい。猫や犬などペットにも感染するおそれがある」と述べた。
【安藤聡】
わなにかかったタヌキ(提供)
わなにかかったタヌキ(提供)
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