中部運輸局と三河海保が帆船「ニッポンチャレンジ」点検

2022/07/08 00:02(公開)
安全点検する海上保安署員と中部運輸局職員=蒲郡市海陽町で
安全点検する海上保安署員と中部運輸局職員=蒲郡市海陽町で
 中部運輸局と三河海上保安署は7日、蒲郡市海陽町のフェスティバルマーケット船着き場で停泊中の帆船「ニッポンチャレンジ」の夏季安全総点検をした。
 7~9月の海のレジャーシーズンは、船が衝突したり転覆したりする海難事故が増える傾向にある。中部運輸局は例年、繁忙期を迎える前に旅客輸送業者の事業所を訪れて安全点検し、海上での事故がないように万全を期す。
 今回は、4月23日に北海道知床半島で遊覧船が沈没した事故を踏まえ、運航基準の把握や船舶の安全対策の現状、乗客の安全確認と避難体制などを重点的に点検した。この日、三河海保と合同で「ニッポンチャレンジ」を管理する「ヒラノマリンサービス」に安全管理の状況などを確認した。
 平野恭行社長の立ち会いで職員計8人は、船体やエンジンの状況と救命胴衣の設置場所を点検したほか、事務所で平野社長に運行判断の基準などを細かく尋ねた。平野社長は知床の事故を受け、利用者が安心して乗船できるよう安全器具を可視化するなどして対策している。
 中部運輸局の担当者は「運航基準を守っていることや、船員が緊急事態に対応できるよう指導されている。他の事業者にも伝えたい」と話した。
 平野社長は「利用者が乗って楽しんでもらえるクルーズを心がけています。今回の事故で影響は多少あるが、変わらず安全な運航に努めていきたい」と述べた。
【林大二朗】
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