日本の現代詩に多大な業績を残した豊橋ゆかりの詩人、丸山薫にちなむ「第31回丸山薫賞」の贈呈式が21日、豊橋市の「ホテルアソシア豊橋」であった。神奈川県の伊藤悠子さんが賞状を受け取った。
受賞作の「白い着物の子どもたち」は、隔離政策があった頃のハンセン病療養所で生きる子どもたちの姿などを描いている。昨年度中に刊行された現代詩集を対象に、全国から応募のあった211冊から選ばれた。
式典では浅井由崇市長と運営委員会の中原秀雪会長があいさつ。浅井市長は「賞にふさわしい方へ贈ることができてうれしい。今後もすばらしい詩を全国に送り出して欲しい」と激励した。中原会長は「書き手の優しい眼差しを感じた。静かな中に生きることへの不穏さが描かれている」と感想を述べてたたえた。
浅井市長から賞状を受け取った伊藤さんは、丸山薫の詩「まんさくの花」のエピソードに触れて、「マンサクの花が咲いたと持っていきたい気持ち。偉大な詩人と縁を結んでいただき、光栄です」と謝辞を述べた。「白い着物の子どもたち」の朗読もあり、読み終えると盛大な拍手が起こった。
詩集は豊橋市中央図書館で借りられる。同館1階情報発信コーナーで丸山薫賞パネル展も開かれている。30日まで。
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地元で数年間地域紙の記者を務めた後、某ゲーム会社で企画の仕事などを経験。新型コロナウイルス禍で紆余曲折あって豊橋市で再び地域紙の記者に。地域の人に地域の良いニュースを伝えたい。
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