ドローン使って奥三河活性

2022/09/29 00:00(公開)
森林内で使うドローンを飛ばす森山さん=新城市商工会館で
森林内で使うドローンを飛ばす森山さん=新城市商工会館で
 セミナー「奥三河のデジタル活用術」が27日夜、新城市商工会館であった。奥三河ビジョンフォーラム主催。ドローンで森林調査や農場管理に取り組む事業者が事例を発表した。
 新城市と北設楽郡3町村の奥三河地域は中山間地に位置する。ドローンの導入効果を知ろうと企画した。
 市と豊川市、民間団体でつくる「東三河ドローン・リバー構想推進協議会」が、物流や省力化、災害対応、人材育成の4施策を進めている。協議会会員で「森山環境科学研究所」(名古屋市)の検査技術部長、森山誠さんが林業でのドローン活用について発表した。赤外線カメラを搭載したドローンを飛行させ、森林内でシカやイノシシなど野生動物の生態を録画して調査結果を地図で示す活動や、衝突防止機能があるドローンを飛ばすことによって樹木の状況把握に役立ったことを紹介した。「樹木の価値もひと目で分かるようになった」という。
 関谷醸造(設楽町)の関谷健社長は酒米の栽培で農薬と肥料をまくのにドローンを活用。「人が散布機を背負って作業するよりも労力が軽減し、時間が短縮できた」と報告した。
【安藤聡】
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