「津波防災の日」に豊橋市が訓練

2022/11/06 00:00(公開)
海岸から高台へ逃げる参加者=伊古部町の表浜海岸で
海岸から高台へ逃げる参加者=伊古部町の表浜海岸で
 豊橋市は「津波防災の日」の5日、伊古部町と小松原町の表浜海岸、三河湾に近い障害者支援施設「シーサイド吉前」(吉前町)の3カ所で津波防災訓練を開いた。総勢約350人が、緊急情報の伝達や避難経路を再確認した。

 伊古部海岸では市消防本部や豊橋署と高豊校区自治会、ウミガメ保護や海岸保全に取り組むNPO法人「表浜ネットワーク」やサーファーらが訓練に加わった。
 この日は最大震度7を観測し、太平洋側の県外海に大津波警報が発表されたという想定で訓練が始まった。
 午前10時に地震発生の知らせを受け、参加者は海岸で発煙筒をたいて沖にいるサーファーに避難を呼び掛けた。岸にあがったサーファーらはボードを置き去りに、高台に建つ野外教育センターまで駆け上がった。
 センター前では、名古屋市消防航空隊のヘリコプターがホバーリング救助訓練も披露。救助隊員がロープを使い、沖に取り残された想定の要救助者を抱えて救い出した。
 国の南海トラフ巨大地震被害予測では、市内の太平洋岸で最大約19㍍の津波が押し寄せるという。伊古部海岸でよくサーフィンをする市内の男性は「緊急時に地元の人に迷惑をかけないよう、素早い避難を心掛けたい」と語った。
 津波防災の日は1854年の南海トラフ巨大地震の一つ「安政南海地震」にちなんで設けた。
【岸侑輝】
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