「山の湊号」使い特産物の販路拡大へ

2022/12/23 00:00(公開)
特産品の荷物を積み込む農協職員=新城市富永で
 新城市は、市内と名古屋市名東区を結ぶ高速乗合バス「山の湊号」を利用した「貨客混載事業」の実証実験を22日から始めた。名東区藤が丘で開いた特産市に運ぶため、新城産の農産物をバスのトランクを載せた。今後の販路拡大に期待する。
 山の湊号は新城インターチェンジ開設後の2016年7月に運行開始。新城市の「新城市民病院西」と名古屋市名東区の「藤が丘駅前」、長久手市の「長久手古戦場駅」を結ぶ。新城市から受託した豊鉄バスが1日上下3便を運行している。
 乗客定員50席のほか、車両の空きスペースを利用して貨客混載事業を模索するため、国土交通省の補助金を活用して実証実験に取り組む。市内の野菜など農産物を運搬し、今月から来年2月まで月1回、藤が丘駅近くにある「新城市アンテナショップ」で特産市の開催を企画した。
 午前10時50分、新城市富永の豊鉄バス営業所ではJA愛知東と有機栽培農家の担当者がハクサイやキャベツ、シイタケ、ニンジンなど6箱のコンテナをトランクに載せた。午後1時過ぎに藤が丘駅到着後、荷降ろししてアンテナショップで特産市を開いた。
 会場には生鮮野菜を買い求めようと大勢の客が訪れた。他の地区から買いに来た夫婦もいた。栽培農家の新谷克実さんは「まずは有機栽培の取り組みを知ってもらい、多くのファンを獲得したい」と話した。
 下江洋行市長も同行し、「特産物だけでなく高速バスで新城とつながっていることもPRする場になれば」と期待を込めた。
 特産市は1~2月とも第3木曜日に開く。
【安藤聡】
藤が丘駅到着後に荷降ろしする関係者=名古屋市名東区で
特産市であいさつする下江市長
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