ドローンで医薬品空輸の実証実験

2023/02/10 00:00(公開)
ドローンによる運搬を見学する参加者=新城市乗本公民館で
 豊川、新城の両市と関係団体など官民でつくる「東三河ドローン・リバー構想推進協議会」は9日、新城市の鳳来中部地区でドローンを使った医薬品搬送の実証実験に取り組んだ。オンライン診療した医師が処方薬の搬送を依頼、約2・5㌔離れた患者の所へ空輸した。
 推進協に加盟する中北薬品グループの薬品配送会社「グリーンサービス」、ユタカコーポレーションが中心となって実験した。運転手不足の中での過疎地域の物流を支援し、脱炭素化を目指した運搬方法を探る。
 新城市長篠の医療機関が同市大野の人をオンラインで診療し、処方薬をグリーンサービスが運ぶ。収納ボックスは、金属プレス製品製造「宇都宮工業」(豊川市大木町柏木)が、デジタルキーは自動車部品製造「東海理化」が手掛けた。
 午後2時20分、ユタカコーポレーションのドローンに薬を載せ、宇連川左岸の乗本公民館を離陸。上空約140㍍まで上がり、川の上を飛んだ。8分後に大野に到着、患者が薬を受け取った。
 グリーンサービスの榊原正道社長は「輸送燃料の削減に期待できる」と感想を述べた。ドローンは昨年12月5日から、有人地帯上空や補助者なしでの運用が解禁された。今回は補助者を配置したが「より便利に運用できるよう調査したい」と語った。
 ながしのクリニック院長の村松弥さんは「調剤薬局が少ない地域なのでドローンでの運搬は有効」と話した。
【安藤聡】
薬品を積み込む
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