豊橋市北山町の書道家浜野龍峰さん(64)がコロンビア、チリの南米2カ国へ10月7~29日の日程で訪問した。11年前から南米で書のデモンストレーションやワークショップをしており、これで南米大陸すべての国に行ったことになる。
浜野さんは大きな作品を書く姿を見せるデモンストレーションや、人々に書を体験してもらうワークショップを展開してきた。さらに文字を手で書く大切さを伝える活動にも尽力している。現地で書を学ぶグループも生まれ、浜野さんを師匠として慕う。
今回は、コロンビアの「国際図書展」で特別招待されたほか、チリの「国際週間」で特別ゲストとして政府から招かれた。デモンストレーションやワークショップを各地で繰り広げたほか、子どもたちが書に囲まれた空間で、バレエを踊るコラボ企画に協力。浜野さんの作品の中で、子どもたちが舞い、会場が盛り上がった。
浜野さんは、スマートフォンの普及で文字をタップする時代になったことを懸念しており、手で書くことの大切さを伝える。「心を込めて文字を書き、相手に送ることで、殺伐とした世界の雰囲気が変わると思う。世界各地で戦争が起きており、さらに広がる可能性がある。これを変える力が手書きの文字にある」と話す。
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1973年生まれ、豊川市出身。建設業界に勤務後、96年に入社。2022年から豊川市を担当している。趣味は美術館巡り。ポッドキャストでラジオを聞くのも好きで、さまざまな番組を楽しんでいる。
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